感覚は信じるに足らず。

今回俺が読んだ本はこれなんですけどね。
この手の翻訳された本にありがちな欠点がやはりあったのよ。
つまり訳が少々硬すぎて読みにくいのです。
それを除けば例とかは分かりやすいし、よかったんですけど。
行動ファイナンスっていう学問領域はどっちかというと心理学なんだよね。
だから金融を勉強している人は参考になるんだけどさぁ。
同時に物足りなさを感じるんだよ。
もう少し金融的なおもしろさがあってもいいと俺は思うんだよね。
でもこの本みたいなのが行動ファイナンスっていう学問なのかもしれませんけど。


でも参考になるんだよ?
なるほどって思うんだけど、少々腹立つんだよね。
例えばこんなことが書いてあるんだよ。


利益のあがらないポジションに無駄な時間は費やすな。
資金がそこに釘づけになっていることを忘れてはならない。
もし他で運用すれば、もっと利益を生み出すことができるだろう。


そうは言うがな、大佐。って気分だろ?
ポジション持ったことがある人はきっと分かってくれるはず。
分かってるんだよ!そんなことはさ!
だからどうすればいいんだ?
システムトレードでいけばいいのか?
俺は人間だから難しいんだよ。




まぁこれ以外にはあれかな。
リファレンス・ポイントと処置効果のとこは勉強になった。
リファレンス・ポイントより左では右よりも価値関数の傾きが急だとかは
意外に気づかないポイントだと俺は思うんだよ。
つまり利益が出ることの効用関数よりも損失がでる不効用関数の方が急だってこと。
そして含み益のポジションではリスク回避的、
含み損のポジションではリスクテイカーっていうのもそうだよね。
現実的にはこうなっちゃうんだよね。
逓減する関数と定義してるからちゃんと説明できてるんだよ。
確かに落ちるとこまで落ちたら含み損増えても気にならないからなぁ。
分かる、その気持ちすごくよく分かる。


経済学ってのは合理的に行動する経済人ってので定義してるけどさ、
現実的には合理的に行動するってのはすっごく難しいんだよ。
おそらくは非合理性をある程度見積もって、
経済学のモデルに組み込むこともできるんだろうけどさ、
俺たちみたいな半端に経済学やってる人間には理解できないでしょうよ。
そういう数学とかは嫌いだけど金儲けは好きっていう人は行動ファイナンス
これ。これなら数学分からなくてもそこそこ理解できる。
逆に言えばこれくらいの数学も分からんのだったら金儲けは諦めろってこと。


さて、明日は寄付きまでに起きなければならないから早く寝ることとす。
おやすみ〜zzz